フラーレン・ナノチューブ・グラフェンの科学 ―ナノカーボンの世界― (基本法則から読み解く物理学最前線 5)

フラーレン・ナノチューブ・グラフェンの科学 ―ナノカーボンの世界― (基本法則から読み解く物理学最前線 5)

, 齋藤 理一郎

によって 齋藤 理一郎
4.1 5つ星のうち 3 人の読者
ファイルサイズ : 18.28 MB
内容紹介 21世紀はカーボンの時代といわれている。シリコンにかわる半導体材料として,耐熱性のある強度材料として,炭素繊維(カーボンファイバー)など炭素材料は最先端科学や産業の中で大きな役割を担ってきた。さらに,自然界に存在せず人工的に合成され,炭素原子だけでできた,大きさが1億分の1 m(1ナノメートル)の物質,ナノカーボンは,1985年から物理学,化学,工学,材料科学,生物学,など非常に広い分野にまたがって注目を集め,現在世界中で1000億円規模の莫大な国家予算や企業予算が研究予算として投下され研究されている。ナノカーボンとは何か,どういう点が注目を集めているのか,どういうことが次世代産業に期待されているのか,どんな読者でも本書だけで一通り理解することができる。ナノテクノロジーの主流というべきナノカーボンの世界を,単に啓蒙書,純粋な専門書でなく,最前線の研究者が現場から書いた本は類書がない。 ナノカーボンには,球状のフラーレン,円筒状のナノチューブ,平面状のグラフェンと,0次元,1次元,2次元の物質が代表的である。本書は,この3つの物質を追求してきた著者が,幅広い分野の若い世代の読者に,研究者一人の視点から3つの物質に共通の言葉と高校から大学初年度程度の式を用いて,ナノカーボンの歴史と今日の最前線,そして将来の課題をコンパクトにまとめたものである。ハンドブック的な知識だけでなく,ストーリ―としてナノカーボンを理解できるよう執筆している。 本書の少なくとも半分は,一般の読者や高校生でもわかるように,式や難しい言葉を一切使わずに解説した。一方,本書の残り半分は最前線の知識を正確に伝えるために,専門的なこともすべて解説した。その解説をするために,必要な専門用語の説明を本文以上の量の脚注で説明した。ナノカーボン研究者・大学院生がまず最初に読み,携帯する副読本としても最適である。本書を読み進めるにあたって,各章のレベルは★☆のマークで示した。とくに☆の章には大学で使う数式や知識が必要であるので,読み飛ばしてもらっても影響がないよう構成に配慮している。具体的には本書の読み方をご参照いただきたい。 本書には,若い研究者へのメッセージも込められている。大学で何の研究をしたいか,大学で研究をするとは何か,科学の発見とは何か,どうやって研究者になるか,ぼんやりわかっていることを,ずばり現場の研究者が語りかける。 この内容は,ほかの分野の研究に着手する若い研究者も,頭のどこかに残しておいて決して損はないことであろう。 本書は,ナノカーボンの広い研究分野を俯瞰した,ナノカーボン研究者のバイブルである。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 齋藤/理一郎 1980年東京大学理学部卒業。1985年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修了(理学博士)。東京大学理学部助手。1990年電気通信大学電気通信学部助教授。東京大学理学部客員助教授(1990.8‐1991.9)(併任)。1991年マサチューセッツ工科大学客員研究員(1991.10‐1992.7)(併任)。1993年東京大学大学院理学系研究科客員助教授(1993.7‐1994.3)(併任)。1997年東京大学物性研究所客員助教授(1997.10‐1998.3)(併任)2003年東北大学大学院理学研究科教授(現職)。2009年上海大学客員教授(2009.10‐2012.10)(併任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
フラーレン・ナノチューブ・グラフェンの科学 ―ナノカーボンの世界― (基本法則から読み解く物理学最前線 5)を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
5章あたりまでの一般向けの解説は面白かったのですが、6章から始まる、電子状態の解説に違和感を覚えました。この話題に関しては、Guinea達が精力的に調べているはずですが、彼らの仕事は引用せずに、著者自身の論文のみを引用して、その論文の内容が当該分野の標準的な理解であるかのように記述するのは問題ではないでしょうか。擬磁場などの話題も、著者たちが提唱した概念であるかのように記述・引用されています。ナノカーボンについて詳しく知りたくて本書を手にしたのですが、残念ながら5章で読むのを止めました。

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