スポーツ実況を100倍楽しむ方法

スポーツ実況を100倍楽しむ方法

, 大藤 晋司

によって 大藤 晋司
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内容紹介 スポーツ実況アナのディープな世界にようこそ! Tvhの実況アナウンサー、大藤晋司が見聞きした仰天・迷言実況、記憶に残る過去の名実況エピソードを独自の視点で解説、実況の極意にせまります。試行錯誤と葛藤の中にいる実況アナの生態も面白く、スポーツ中継をいままでとは違った角度で楽しめます。 内容(「BOOK」データベースより) もっともっと、スポーツ中継を楽しめる!実況アナのディープな世界と恐るべき生態。実況アナが見聞きした仰天・迷言実況の数々、心に残る名実況のドラマ。おいしい実況が出来上がるまでがおもしろい! 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 大藤/晋司 1967年、茨城県生まれ。テレビ北海道(TVh)アナウンサー。明治大学を中退し、早稲田大学人間科学部に再入学。明治大学アナウンス研究会、都内のアナウンス専門学校で学ぶ。1991年に中京テレビ放送(愛知)に入社し、プロ野球、サッカー、ボクシングなどの実況や、情報番組「ズームイン!!朝!」のキャスターなどを担当。スポーツ部への人事異動を機に、アナウンサーとしての新たな働き場所を求め、2003年、テレビ北海道(TVh)に中途入社。入社1週間後に実況した北海道移転前年の日本ハムファイターズ戦を皮切りに北海道で担当競技の幅が広がり、これまで14競技を実況。現在の担当はプロ野球、スキージャンプ、バスケットボール、ボウリングなど。NNNアナウンス大賞新人賞(1994)受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
以下は、スポーツ実況を100倍楽しむ方法に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
刊行直後の3月30日、著者による出版記念トークショーがあり、そこで本書を知った。これまで「実況アナウンサー」なるものに目を留めたことはなかったので興味を持ち、さっそく一読して驚いた。そこには当然ながら、「実況」にまつわる具体例や舞台裏、さらに実況アナウンサーの「職業意識」が披露される。第3章では、歴史に残る「名・実況アナウンサー」も詳しく紹介される。特に面白いのは、第2章「実況アナは料理人」。ここでは、著者の人生観も現れる。素材(=試合)を知り、素材を活かす(=聴衆に伝える)ことでは、実況アナは料理人と同じ、という考え方だ。実況アナにとって、「素材」はオリンピックやワールドカップから、町内対抗野球大会まで様々である。そこで著者はこう語る――ただ、実況アナにとって、そこに「違い」はあっても「優劣」はありません。与えられた素材を最大限に生かし、美味しく料理を作るという点で、心構えややるべき仕事は同じです。3月のトークショーでは「100倍とはいかなくても2、3倍は楽しめます」と謙遜な言葉を述べていたが、どうしてどうして、本書を通して実況の面白さをグンと引き立ててくれるばかりか、人生の眺め方をより豊かにしてくれる。実に気楽に読めるにも拘わらず、だ。久々に無条件でお奨めできる本に出会って幸せです。

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