よもつひらさか (集英社文庫)

よもつひらさか (集英社文庫)

, 今邑 彩

によって 今邑 彩
4.7 5つ星のうち 34 人の読者
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内容紹介 死者と語り、冥界に臨む“黄泉比良坂”。古事記にも登場するこの世とあの世の境目にある坂の不気味な言い伝えとは…。奇妙な味わいに満ちた全12篇を集めた戦慄のホラー短篇集。 (解説・小梛治宣) 内容(「BOOK」データベースより) 現世から冥界へ下っていく道を、古事記では“黄泉比良坂”と呼ぶ―。なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。ちょうど立ちくらみをおぼえた私は、青年の差し出すなまぬるい水を飲み干し…。一人でこの坂を歩いていると、死者に会うことがあるという不気味な言い伝えを描く表題作ほか、戦慄と恐怖の異世界を繊細に紡ぎ出す全12篇のホラー短編集。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 今邑/彩 1955年長野県生まれ。都留文科大学英文科卒。会社勤務を経て、作家に。89年、東京創元社「鮎川哲也と13の謎」に応募し、『卍の殺人』で13番目の椅子を射止めてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
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「よもつひらさか」とは黄泉の国と現世をつなぐ坂のことで、この短編集の最後に収められた作品です。ホラー小説家として名高い今邑彩さんですが、ミステリーとしての要素も十分ある上、短編ながら、どろどろとした愛憎とともにキャラクターもしっかりと描かれています。短編集というものは、長編と違ってグイグイと作品世界に入るという感覚が薄く、途中で中だるみすることが多いものですが、この短編集は作品毎にしっかり読み応えがあります。トリックが途中で分かってしまう作品もいくつかありましたが、多くはその結末に驚き感嘆します。なにせホラーですから現実の物理法則に従う必要がないわけで、その辺がトリックの幅を一般の推理ミステリーよりもはるかに広げている要因になっています。とはいうものの、決して超常現象のばかばかしい終わり方ではないので、この辺が作者の今邑氏の実力というところでしょう。

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