岩盤規制 ~誰が成長を阻むのか~ (新潮新書)

岩盤規制 ~誰が成長を阻むのか~ (新潮新書)

, 原 英史

によって 原 英史
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内容紹介 このままでは日本は取り残される――。数十年の長きにわたって、この国をがんじがらめに してきた「岩盤規制」。1980年代の土光臨調以来、昨今の獣医学部新設問題まで、それを打ち砕く 試みは繰り返されてきたが、道はまだ半ばだ。ビジネスの邪魔をする「岩盤規制」はなぜ生まれ、 どのように維持され、今後の日本経済の浮沈にどうかかわるのか。そして、官僚とマスコミはこの 旧弊をどう支えたのか。現場の暗闘を知るトップブレーンが、改革の重要性をわかりやすく指し示す。 (目次) はじめに 岩盤規制をめぐる役所の屁理屈/政府がビジネスを妨げてきた 「予定調和」ではない「真剣勝負」/役人にも政治家にもでき ない仕事/マスコミが報じない「モリカケ」の実像/これからの 「政府の役割」 1 加計問題にみる岩盤規制の基本構造 あまたの岩盤規制の中でも異様な規制/真相は「歪められていた 行政をただした」/新設を認めていた文科省/鉄のトライアングル 理容室、医薬品販売でも/規制改革はなぜ必要か/日本の労働生産性 が低い理由 2 「20世紀の規制改革」を怠った日本 世界の規制改革と日本の「岩盤規制」/事前規制型から事後チェック 型へ/前進した分野もあったが……/土光臨調の三公社民営化/「民間 活力」提唱した第一次行革審/「経済的規制」と「社会的規制」 「規制緩和」から「規制改革」へ/「社会的分野」が議論の中心に 教育分野でも「事前規制型から事後チェック型」へ/「事後チェック型」 へ転換したはずが……/80年代以降の議論をすべて否定/獣医学部問題は 氷山の一角か 3 官僚機構改革「面従腹背」の歴史 「面従腹背」が生まれる構造/「事前規制型」は権力の源泉/「ルールは できる限り不明瞭に」/「大事なルールほど下位規範で」/停滞した2000年代 後半/規制改革を遅らせた「強い官僚機構」/不発に終わった民主党政権の 「脱官僚」/「大臣は一日警察署長のようなもの」/「内閣人事局」の 源流は橋本行革/「公務員制度改革基本法」の成立/「官邸への忖度」は 悪なのか?/「天下り規制」を無視した官僚の遵法意識/第三者機関と 特区の活用/官僚主導と縦割り行政は限界 4 マスコミが殺気立った「放送法4条騒動」 民放解体論?/異常な過熱報道/4条がないと虚偽報道だらけになるのか? 双方がけん制しあう「部分規制論」/「偏向報道」か否か/「スポンサー」 「視聴率」への忖度/必要なのは「ビジネスモデル」/「新規参入と競争」 5 放送界「ハード・ソフト分離」とテレビの未来 「なぜインターネットでテレビがみられないのか」/民放が「同時配信」に 慎重なワケ/欧米では「ハード・ソフト分離」が当たり前/宮内氏が提起した 「縦割りから横割りへ」/闇に葬られた2001年報告書/法体系は整ったが…… ハードとソフトの分離は起こらず/強制分離は筋違い/コンテンツの出口「プラ ットフォーム」の構築/ネットフリックスやアマゾンの脅威/「ビジネスモデル」 をなぜ政府で議論するのか 6 「電波オークション」と「高い携帯電話料金」の深層 飛躍的に増加する電波ニーズ/「公共」「放送」部分の電波の整理/進まな かった電波オークション/今や「日本以外の全OECD諸国」で実施/「リープ フロッグ」の可能性/携帯電話市場の競争は十分か 7 世界が直面する「現在の課題」――「格差とグローバル化の影」 貧富の差の拡大と移民問題/格差を解消できない「事前規制型」対策/格差 問題渦巻くテレビ番組の制作現場/省庁の「縦割り」が問題解決を阻む/「教育 無償化」より重要な「学校教育のモデルチェンジ」/遠隔教育を阻む文科省の 予算利権/60年以上続く「当分の間」/あいまいな外国人労働者政策/最善の移民 政策を 8 世界が直面する「未来の課題」――第4次産業革命への対応 シェアリングエコノミーと規制体系の転換/「ライドシェア」は営利企業NG 「民泊」には「営業しにくくする規制」/「規制の実験場」に必要な迅速性 と柔軟性 おわりに 「全知全能の政府」の可能性と「アジャイルな政府」 全てを知る男が語る、官僚、マスコミとの壮絶な暗闘。今日まで我が国を縛ってきた岩盤規制。官僚とマスコミは、それをどう支えたのか? 日本経済の浮沈との関わりは? 霞が関改革を熟知する男が、暗闘の全てを明かす。 内容(「BOOK」データベースより) 数十年の長きにわたって、この国をがんじがらめにしてきた岩盤規制。一九八〇年代の土光臨調以来、昨今の獣医学部新設問題まで、それを打ち砕く試みは繰り返されてきたが、道はまだ半ばだ。なぜ岩盤規制は生まれ、どのように維持され、今後の日本経済の浮沈にどうかかわるのか。そして、官僚とマスコミはこの旧弊をどう支えたのか。現場の暗闘を知るトップブレーンが、改革の現状と未来をわかりやすく指し示す。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 原/英史 1966(昭和41)年生まれ。東京大学卒・シカゴ大学大学院修了。経済産業省などを経て2009年「株式会社政策工房」設立。政府の規制改革推進会議委員、国家戦略特区ワーキンググループ座長代理、大阪府・市特別顧問などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
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一気に読了なう。Amazonのレビューが既に1件あがっている。名前は、八代尚宏氏だった。原英史氏は、前川喜平氏について、第2章で、「新設解禁を指して「行政が歪められた」などという前川喜平氏の主張は、1980年代以来、政府内で積み重ねられてきた議論をすべて否定するようなものだ。」と書いている。また、「面従腹背」について、「私は、個人の面従腹背は、それほど悪いことだとは思わない。むしろ、組織内に一定程度そういう人が存在するのは、組織の健全性のために良いことだとさえ思う。」と書いているが、「しかし、行政組織の「面従腹背」となれば、話は別だ。それでは、政府全体として大きな政策転換などを進めようとしても、常に混乱と停滞が続いてしまう。」とのこと。この本は、「規制改革」が是が非か、という内容ではなく、長年、「規制改革」に携わって来た、当事者による「規制改革」の来歴や今後の展望を語った本である。現在、色々と毀誉褒貶の激しい「内閣人事局」は、橋本行政改革の頃から議論が始まったものだそうである。文部科学省の教育の問題から、「放送法第4条」問題、放送界「ハード・ソフト分離」、「電波オークション」.「高い携帯電話料金」の問題などが語られている。

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