熱力学入門
本, 佐々 真一
によって 佐々 真一
3.5 5つ星のうち 8 人の読者
ファイルサイズ : 28.84 MB
内容(「BOOK」データベースより) 本シリーズでは、現代の自然科学や科学技術の基礎を支えている物理学の基本事項をやさしく解説する。特に、基本概念の理解や考え方の説明に重点を置いた。 内容(「MARC」データベースより) 初めて熱力学を学ぶ学生を対象に、熱力学第1・2法則、エントロピー、熱力学関係式、安定性と変分原理、多成分流体の熱力学などについて、最新の知見を盛り込みながらわかりやすく解説した教科書。
ファイル名 : 熱力学入門.pdf
熱力学入門を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
文章の端々から,著者がその時点で消化しきっていないことを書いていることが伝わってくる.そのせいで,必要な厳密さと,入門だからと省いた内容と,著者のこだわりが煮込まれてまとまりなく注釈にぶちまけてある.それが無価値だとは言わないが,付録に偏微分の定義を書かないといけないような読者を想定した入門書でそれをやっても混乱を呼ぶのではないだろうか.全体的に読者に対する気遣いも欠けていて,「特別な記号で」と無意味な文字列を書く代わりに,「iはisothermalのiだよ」などと書いてあるだけで救われる読者も居るんじゃやないの?などと思ってしまう.微分方程式の知識は前提としない,と言いつつ,同じページでΔx/Δyをdx/dyにして直後でdxとdyにしてしまうのもなんだかよくわからない.安易にそれをやってしまうならもうなんでもありだろう.定理5.3の背景については「おわりに」を参照せよと書いてあって,参照してみると著者の日記が書いてある.そんな注釈を載せる場所があるならもっと書くことがあったろうに.熱力学のコンパクトな教科書として価値はあるが,入門書として価値はあるかと問われれば非常に不親切なので独習にはおすすめできないと答えることになる.
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